2012年9月10日月曜日

幸せってなんだっけ

                                                     写真提供:沖縄の無料写真素材館

 最近、あまりTVを観ないんですけど、たまたまつけたNHKのドラマ10 つるかめ助産院~南の島から(第二回)良かったですね。

 今、世の中で何が大切かって、幸せの価値観というか、まったく分からなくなってしまっている時代でね、ある方からいただいたメールを見ていた時に、幸せはお金だと言い張るその内容に、それは違うよ、お金なんて幸せの順番から言えば、4番目か5番目だって。そんなことを返したんですけれど、なんだか虚しくてね…

「幸せの価値観は人それぞれ違います」という言い張る彼女のことをずっと考えていたら、僕が鑑定で会ったお客様、確かにそういう方多かったなって。
 ずっと幸せは、目に見えるものじゃない。昔と今は違うんだろうか?たとえ周囲がその人に振り回されてしまうことがあったとしても、その人の幸せだというその欲求を、果たしてやることが、本当に正しいことなんだろうか、そう思っていました。

 僕の奥さんと、幸せとは何か?ということについて、これまでも、ずっとずっと話してきたけれど、僕だって少しはお金が人を幸せにするんじゃないかという気持ちが、正直あったんです。
でもね、奥さんは幸せはお金じゃないって言うの。何度聴いても、そうじゃないって。

 それじゃあ、君は何が幸せなんだと思うと聞いたら、「命」だと言うのね。

 僕は、「愛」だと思うと言った。

 幸せは、愛があってこそ、幸せになれると思っている。僕の言う愛というのは、SEXの快楽で一時、現実を忘れて夢見ているような愛じゃなくってね、どんなことがあっても、決して見捨てない、思いやりを持ってその人を受け止めるいつまでも変わらない心のことでね、やはり僕と奥さんの幸せの原点は、「目に見えないもの」なんですね。

 でも、世の中たくさんの目に見えるものが、ちりばめられていて、それを消費することによって、社会が廻っているから、物事の善悪も、幸せの価値観も物質的なもの中心になっていくんだけれど、お金がない人には、決して幸せな世の中ではないのね。その大いなる矛盾の中にいるとね、やっぱりお金なんだろうかってついついそう思っちゃうのね。

 ただ、お金を求めている人の共通点って、どこか刹那的でね、今が良ければそれでいいという。僕みたいに、死後の世界をずっと意識せざるを得ないような環境にいた人間にとっては、なんだか虚しくなってくる。死んだらお金なんて使えないものね。老後にお金を持っていても、孤独でどうしようもない老人だって、どれほどいることでしょう。


 大切なものは、命だと言いました。
 大切なものは、愛なのだと。


 今日、第二回目のつるかめ助産院は、まさにこの命と愛がテーマでした。
 生まれてくる命。それを人間の身勝手な、ご都合で、無きものにしようとする行為。
赤ちゃんを誕生させることが、赤ちゃんを授かった女性の、今の不幸になるから、
それを無きものとします…

 そんな幸せや、そんな自由がまかりとおるのだとしたら、
 これは「幸せの価値観」などと言っていられない。

 人を無きものにしたり、人の不幸の上でなければ確立しない個人の幸せなど、
 傲慢以外の何物でもありません。

 主人公である赤ちゃんを授かった女性と、相談を受けた助産師のそれぞれの葛藤と選択が、
実に人間らしい。僕の良く知っている、見ていて安心する「物語」でした。
 こういう世の中だからこそ、こういうドラマをこれからも、忘れずに、たくさんやって欲しいと思っています。

 沖縄の海もきれいでした。
 人々の瞳や、助け合う心たちも美しい。
 そんな人たちと食べる沖縄の食卓は、さぞかし美味しい食事となることでしょう。


  赤ちゃんを授かった女性は、仲里依紗が演じています。「時をかける少女」に出ていた頃と変わらず、嬉しかった。
 誰かに似てきたなと思ったら、若い頃の中嶋朋子さんにそっくり。

 ちゅらさんに出て来たおばぁ(平良とみさん)やゴリもちょこっと出ていたことも、嬉しかったです。


夢千代