2013年10月24日木曜日
人を育てる心
神社に行くと「まことの道」と書かれた短冊が、積み重ねて置かれており、ご自由に一枚づつお持ち下さい。と書かれている。発行は、神奈川神社庁。毎月出ているのか、「十月」と添えられている。
私自身にとっての覚書としても、そばに置いて置きたい言葉だから、ここに記しておこうと思う。
世の中に人を育つる心こそ
我をそだつる心なりけれ
荒木田守武『世中百首』
裏書もスッと腹に入る言葉だから、そのまま転載させていただきたいと思う。
「すべての物を生かし、伸ばすことが神道の産霊(むすび)の教えである。
そのためには“俺が、俺が”という“我”があったのでは、自他共に生成化育を阻害することになる。
共にすべてを生かすためには、無私・無欲であり、生かされて生きる道を知るべきである。
その意味で、この和歌は神道の二つの教を併せて説いたものとして、俚耳(りじ)に入り易い調べを持っている。即ち人を立てるものにして初めて人に立てられ、人を生かすものにして、初めて自分の生かされるのが、古今の真理である。
人を愛して愛される。同胞相愛についても、その順序はまず人を愛する所から始めるべきである。」
(神道文化会編『神道百言』より)
これは、現在の私の先生から学んだ「母性」に通ずるものである。
わかりづらかった、産霊(むすび)の意味も、これでようやく理解出来た。
実に神道らしい。強いては、わが国日本らしい、深く、簡素な、良き、教えである。
夢千代
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