2013年11月3日日曜日

正義の人

 
私がある先生のところで体験したお話しです。

 「良くない人」とされている人のことを、一人の若い女性が激しく責め立てる場面があったんです。

 「良くない人」とされている人は、確かに生き方になにかしら問題があるのかも知れません。

 しかし、それを責め立てている女性は、「良くない人」を激しく責め立てられるほどの、生き方などしていない人だったのです。

 それなのにどうして、他の人には決して見せないような言動を、「良くない人」だけに彼女は見せたのでしょうか…?


 「良くない人」は彼女の心が映し出された鏡だったのです。


 彼女は、そこに写る自分の姿が、どうしても許せなかったのです。

 
 どうしても認めたくなかったのです。


夢千代

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