2013年9月29日日曜日

灯篭の斧

                       

 蟷螂の斧という言葉がある。

 蟷螂の斧(とうろうのおの)
《カマキリが前あしを上げて、大きな車の進行を止めようとする意から》弱小のものが、自分の力量もわきまえず、強敵に向かうことのたとえ。 goo辞書より

 今まで知らなかったのだが、蟷螂と書いて、そのまま「カマキリ」と読むそうだ。


 さて、石段を歩いていたら、カマキリがいた。
 さほど大きくなく、茶色のカマキリである。


 しかしカマキリのその姿とは、攻撃態勢ばりばりの姿に見える。
 決して遠慮する様子など見られない。

 僕は履いていたサンダルを、彼のシンボルであるその鎌(カマ)に近づけてみた。 
 …半分は、真剣に対峙し、半分は、愛着をもって対峙する。

 果たして、彼はどうしたであろうか。

 
 
 すると、、、

 
 僕のサンダルにぶらさがってきた。

 これはやられた。
 まさか、こう来るとは想わなかった。

 なんだかかわいくなって、そっと地面においてやった。


 


 

 



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